最終更新日*2018/03/06*ページを分割、「着色」を追加。

画像を加工する 2

画像の一部を修正したり、変更する場合は、レイヤーを使うと安全にできます。
色塗りも、レイヤーで管理すると色々便利です。
GIMPを使った例です。



パーツ交換

2つの画像の頭部を入れ替えてみましょう。

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←は、2つの画像を同時に開いた状態です。

右側の画像の頭部を適当に選択し、コピーします。 左側の画像をアクティブにしてから、ペーストすると、 レイヤーウィンドウに新しいレイヤーが表示されます。


【レイヤーウィンドウ】

※ペーストしただけだと、レイヤーとして扱えませんので、 左下のアイコンをクリックして、画像に追加しておきます。

変更したい画像を上層に置き、不透明度は100%にしておきます。



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変更用画像を適当に置いてみたところ。
いろいろヘンですね。



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まず、頭と体の向きを合わせましょう。 向きを変えたいレイヤーを選択してから、 レイヤー(L)→変形(T)→水平反転(H)をクリックします。


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向きが変わりました。
でも、まだちょっとヘンですね。


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最初に適当に選択したので、余計な部分がまだあるのです。
これを消しゴムできれいに消しましょう。

作業をするときは、関係のないレイヤーは 不可視にしておく(目玉のアイコンをクリック)とやりやすいです。


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お掃除が終わったので、体に乗せてみましょう。

だいぶしっくり来た感じですが、
元画像のはみ出した部分が、まだ邪魔ですね。



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今度は、頭のレイヤーを不可視にして、
体の修正作業をやりましょう。

赤丸で示した部分を消したり、塗ったりしました。
上層レイヤーで隠れる部分はそのままでOKですよ。

画像によっては背景の設定を変えたほうが作業しやすい場合があります。
背景の設定は、編集(E)→設定(P)→ディスプレイで行うことができます。



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できあがり。

これで作業は終わりです。
必要な場合は、色やサイズの調整を行ったほうが
よりしっくり来るかもしれませんね。

それ以前にもっとも大事な要素は、
適合する素材を用意できるかどうか、かもしれませんが^^。

透過PNGとして保存する場合は、出来上がった状態で ファイル(F)→エクスポートを選択し、拡張子を.pngにしてエクスポートします。
※GIMPではXCFファイルを保存する場合のみ「保存」という言葉を使うようです。







着色

使用する色ごとにレイヤーを作り、重ね塗りをしていきます。

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サイズの大きなブラシを使って、まずは大雑把に塗っていきます。

イルカ=ブルーグレー
天使の体=ベビーピンク
髪=クリームイエロー

・・・まで塗り終わったところ。 はみ出しても気にしない、いやむしろはみ出すべき!


【直線塗り】
ドラッグしながらフリーハンドで塗るよりも、 直線ツールを使うほうがコントロールしやすい場合があります。
GIMPでは、ブラシor鉛筆ツール使用時にSHIFTキーを併用することで、 直線を引くことができます。



まず始点でひとクリック。
(ブラシ形状はなぜか正方形)


次に、SHIFTキーを押しながら、終点までポインタを移動。 ドラッグする必要はありません。


SHIFTキーを押したまま、終点で再度クリック。直線が引けました。



【直線消し】
同じ要領で消しゴムを使ってみましょう。

ホワイトを消していきます。ブルーは背景です。

こういう消しにくそうな形が大得意なのです。
ここでは線状のブラシを選択。
(ブラシ形状の変え方はこちらを参照)


ブラシの先端をに合わせて、SHIFTキーを押しながら移動。


ここで角度が変わるので、いったんストップ。 ブラシの角度を変えて(角度はツールオプションで変えられます)、同じことを繰り返します。 次の移動距離★→★は短いですね。


狭まった形が簡単に消せました!
状況に応じて、ブラシの形状やサイズを変えてみて下さいね。


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ひきつづき、レイヤーを追加しつつ色を塗っていきます。

たなびく布=ベージュ
ラッパ=くすんだイエロー
天使の翼=ホワイト

を追加したところ。 順番はどこからでもいいと思いますが、 配色バランスを取りつつ進めるなら、 大きい部分から片付けるのがよいかもしれませんね。



【レイヤーの管理】

←この時点でのレイヤーウィンドウの状態。
色の数だけレイヤーが並んでいます。
当然、数が多ければ多いほど、大変なことになります(^-^;
そのへんは適当に調整しましょう(^_^)

ちなみに最上層は線画(モード=乗算)、
最下層は、作業上わかりやすい色をべた塗りした背景です。




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このあたりから、はみ出した部分を消す作業も並行して始めます。

天使の体(ベビーピンク)の一部を消去したところ。 ツールは消しゴムを主に使います。

はみ出した部分すべてを消す必要はありません。 上層レイヤーで隠されてしまう箇所は最後までこのまま放置(後述参照)、 またアウトラインの外側は、最終段階でまとめて消しますから、ここではまだ手を付けません。



最後まで消す必要のない部分は、けっこうあるのです。

完成版での各レイヤーの状態をみてみましょう。
ベビーピンクは、ほかの領域まではみ出していますが・・・


結局はベージュおよびホワイトのレイヤーに隠れてしまうので、 消さなくてもOKなのです。手間が省けますね!

また、このようにレイヤーが重なっていると、 構造上隙間が空くこともありません。 だから、むしろはみ出すべき!なのです(^_^)。



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最後は、選択ツールを使って消去します。

必要な色をほぼ塗り終えた状態がこちら。 次に、外側にはみ出た色を消していきます。




赤の斜線で示した部分を選択しています

まずは消去する領域を決めましょう。 ファジー選択を使って、外側の空間を選択します。 このとき使うレイヤーは、線画レイヤーです。 (レイヤーの管理参照)

このように外側だけを選択するには、 線画の外郭に切れ目がないように処理しておく必要があります。


外郭に切れ目がなければ、
外側だけを選択できますが・・・


切れ目があると、
選択領域が侵入してきてしまいます(^^;

選択状態を維持したまま、 すべての色レイヤーで消去処理をしていきます。 消しゴムではなく、Deleteキーを押すのが簡単でしょう。

このあとさらに細かい部分を調整して、完成としました。



選択ツールでは領域の拡大縮小や、ぼかし量を調整することができます

ちなみにファジー選択の段階で、消去する領域の「拡大」と「ぼかし」処理も行っています。 なにもしないで消去だけすると、縁に色が残る上にギザギザになって、よろしくありません(^-^;

数値でいうと、拡大・ぼかしともに2〜3pxくらいでしょうか (数値は画像のサイズや解像度によって違ってくると思います)。

とはいえ所詮はアナログをベースにした作業ですし、このへんは難しいところです。 うまくごまかすしかありません(^-^)





>> 画像の加工(1)





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